わが北鎌尾根、剱岳よ おちこちの山 楽山社
(若干の資料)
U 中央線から見える槍・穂高連峰
▽槍ヶ岳 三一八○メートル
北アルプスのシンボル槍ヶ岳は、山都松本では、常念岳のすぐ左に、わずかに穂先を見
せるだけ。それが、はるか離れた、富士見−茅野駅間(東京起点一八○・六q地点)の車
窓から実によく見えるから意外。
<右から、横通、常念、大滝、槍(中央)、中、南、北穂、奥穂、間、西穂まで一望>
▽奥穂高岳 三一九○メートル
上位から三つ、日本の最高峰が同時に見えるのは、日本でここだけ。長坂−小渕沢駅間
の小渕沢寄り車窓左側の一○○メートルの間(東京起点一六七・五q地点)。
ふりかえると左窓うしろに富士山が見える。
電車が右にカーブすると、前方圃場整備が終わったばかりの田圃のすぐ上に、それこそ
一瞬、穂高連峰が見える。<右から、北穂、、涸沢、奥穂>
※「車窓の山旅=中央線から見える山」(山村正光著、実業之日本社、価一、
九○○円)からの引用。山村氏は昭和二年山梨県生まれ。旧制甲府中学卒、日
本山岳会々員。昭和20年国鉄入社、一貫して甲府車掌区に勤務、新宿−松本間
をおよそ四○○○回乗務した。昭和60年3月退職。